社会

【日本に隠れる】人身売買

みなさんこんにちは!

つぼです(●´ω`●)ノ

 

今日の夜に

第20回NFSJカフェ「人身取引、日本でも起きてるってホントですか?」

というオンラインでのイベントに参加してきたので今日はその感想とそれを通して考えたことをお話ししていこうと思います。

 

概要

NFSJは「ノット・フォー・セール・ジャパン」の略で人身取引の撲滅を目指している組織です。

NFSJのサイトはこちらです

http://notforsalejapan.org/

 

人身取引というと植民地などで強制労働させられている人々のイメージが強いかも知れません。それが日本やその他の世界の国々で未だに残っているということを知っている人は少ないでしょう。

僕もこのイベントを知るまで日本での人身売買について考えたことはありませんでした。

しかし、僕達が気付いていないだけで日本でも人身売買が女性や外国人労働者に対して行われているのです。

 

このイベントではレクチャーがメインで

主に前半は現代のおける人身売買の概要と性産業における人身売買の話

小休憩をはさんで、後半は海外からの技能実習生を取り巻く人身売買の話

でした。

今日はレクチャーの内容とそれを踏まえた僕の考えをお話ししていこうと思います!

 

前半の話を聞いて

人身売買の概要

現在世界には4000万人の奴隷がいるという話から始まりました。

奴隷ということは何らかの形で搾取されているということになり、搾取の種類としては、労働の搾取や性の搾取、臓器売買などがあります。

 

彼らがなぜこのような搾取の対象になってしまうのかというと、金銭的な弱みに付け込まれ、「楽にたくさん稼げるよ」という甘い言葉を投げかけ騙されてしまうのです。

そして、日本に来国したりするために事前に借金を抱えその返済という名目のもと働きに来ます。そして、一度借金を負ってしまうとさらに弱い立場になり自由が制限されたり、厳しい仕事や暴力にさらされたとしても抜け出すことが出来なくなってしまいます。

このように海外における貧困にあえぐ人々とそれに付け込み斡旋する業者、そして受け入れる組織が相互に絡み合って問題が起きています。

 

日本では人身売買の取引における報告書があり、2019年においては労働搾取の被害者は0人、性的搾取の被害者が35人という結果のようです。

このように聞くと少ないように感じますが、後程お話しする技能実習生の状況を考えると労働搾取は存在するし、性的搾取ももっと多いでしょう。

 

性的搾取について

性的搾取の例として挙げられたのはカンボジア人女性のお話しでした。彼女らは飲食店で高給で働くと聞かされながら、実際には性的サービスを強要されたという話です。なんとか彼女らは大使館に連絡することができたので、結果として斡旋していた業者は逮捕されたようです。

 

関連する記事を見つけたのでどうぞ

https://gendai.ismedia.jp/articles/-/51681

 

また、最近よく聞くものとしてはJK産業があります。(パパ活などですね)

このような児童買春も人身取引であり、その原因は性的サービスに関するアルバイトの情報が日常的な光景の中に紛れているから、というお話しでした。

そして、AVに出演するような女性もモデルスカウトという話で、ついていったら事前の話とは異なりAVの撮影が行われるという例もあるようです。そして、出演拒否をしようにも「親や学校にばらすぞ!」と脅されて拒否できないという話でした。

 

前半を通して考えたこと

この章は上記の話を聞いて僕が考えたことを書いていきます。

 

まず、すべての問題に共通しているのは「貧困」なんだな、と思いました。

結局日本に来て稼ぎたくなるのも日本との経済格差があったり、国内において経済的に豊かではないという状況があるからです。お金に余裕があって困っていないならばわざわざ海外に行ってまで稼ごうとは思わないですよね。

 

そして、普通の労働とこの話題に上がっている搾取や人身売買との大きな違いは

仕事自体が嫌なのに抜け出す自由がないこと

です。

 

この自由をなくしている原因は借金のような金銭的な理由や弱みを握られているからなどあちます。そして、それらに縛られているために嫌な仕事を嫌々行わなければならない状況が問題なのだと思います。

 

そして、ここで疑問に思うのがブラック企業などは労働搾取に入らないのか、という点

国の調査では労働搾取は0件という話でしたが、過労死やブラック企業などが話題に上がる限りこの数字には疑問を持たざるを得ません。労働の搾取は外国人や女性だけでなく日本に住んでいる人ならば誰でも関係してくる問題です。

ブラック企業で働いていて、好きでやっているならいいんですが嫌々働いている人も多いのではないでしょうか?彼らも金銭的に問題があったり、上司に脅されていたりなどの理由で会社を辞められないことを考えると構造としては同じだと思うんです。

 

では、労働搾取とブラック企業における労働を分ける境界は何か?

 

それが僕にとって疑問に残っているところです。(質問する時間が少なく質問できませんでした)

 

そして、搾取における問題が顕在化するかどうかは相談し通報できる環境が身近にあるかがポイントです。

 

先ほどのカンボジア人女性の例でも知人の日本人や大使館に連絡を取ることが出来たから問題が世の中に知られました。技能実習生の話は後半にするとして、性的搾取の文脈においてもこの相談や通報ができる環境を作ることは本当に大切です。

 

性的搾取においては特にここが大きい問題だと個人的に思っています。

というのも、の世の中はあまりにも性的なものに対して潔癖であるように感じます。そのような世の中では性的搾取を受けたとしても、性的なことをしたというのが恥ずべきものだと思ってしまうため相談しにくくなってしまいます

人間なんだから生に興味があるのは当たり前で断罪するべきは性的コンテンツではなく、嫌々性的労働をせざるを得ない環境です。

性的なものを悪しきもの、避けるべきものだと思っている限りはより搾取されている人々が相談しにくい環境を作ってしまうだけだと思います。

親や先生にばらすぞ!で脅されるのではなく、むしろ相手への脅し文句にならなければいけません。性的搾取を受けていると思ったら、身近な大人に相談できるような社会を作っていかなければいけないのです。

 

後半の話を聞いて

後半は主に海外からの技能実習生のお話しでした。

日本に来る技能実習生制度は「国際貢献」という建前のもと日本の高度な技能を学べる制度として集められますが、実際にはきつい仕事や短期間の労働、外部との交流が禁止されるなどのような過酷な環境におかれている実習生がいるそうです。

制度上転職もできないし、涙を飲んで働き続けるしかないのです。

 

また、最近は働くことを目的に来日する偽装留学生もいます。

彼らの場合、追加費用として授業料や寮費などもかかり労働時間の上限も決められているためより借金苦に陥りやすいようです。

そして、技能実習生も偽装留学生も言語の壁が大きなハードルとなって相談できないということでした。

 

奴隷労働が成り立つ理由

では、なぜ奴隷労働が成り立つのでしょうか

それは私達消費者が安い製品を求めるからです。

その要求にこたえるような形でメーカーは価格を抑える必要があり、そのしわ寄せが末端の労働者に来ているというわけです。

フェアトレードという解決策

この安いものを求めるという購買行動は仕方がないものですが、やはり搾取構造を知ると何か出来ることはないか、と思いますよね。

そんな時に出来るのがフェアトレード商品を買うということです。

ただ、フェアトレード商品は通常の商品と比べて割高です。

これを毎回買っているとお財布の中身的につらいものがありますよね。そこで提案されたのが「10回に1回でいいから買おう」というものです。

 

1人が10回の買い物でフェアトレード商品を買うのはハードルが高いですが、10人が10回の買い物のうち1回フェアトレード商品を買うのはそんなにハードルは高くないですよね。

無理せずにこの問題にみんなで向かっていくことが大切、ということがお話しから伝わってきました。

 

後半の話の中で考えたこと

外国から来る人々が言語の壁に当たって相談できないというのは僕は本当に腑に落ちるものがありました。というのも、僕も海外に行くたびに言語の壁に悩まされるからです。行きたいところや不満に思うことがあったとしても、口に出さないで我慢してしまうことが本当にたくさんあります。

英語圏でもそうなのだからいきなり日本に来たら余計に言語の壁は大きいと思います。

逆に母国に帰った後に

「この実習先はやべぇよ」

とか言い合う口コミサイトとかあれば改善しそうな気がするんですけど、どうでしょう…

 

そして、実習生が搾取される原因は私たちにあるという話。

金銭的な問題の他に、実習生という労働力がいないとその産業が成り立たないという状況があるのが原因の一つだと思います。

新型コロナウイルス流行下において外国人技能実習生が来れなくなったため、農業の人手不足の問題が起きたことを考えると、高齢化が進んでいたり人々がやりたがらない仕事に労働力として投入されるのはある程度仕方ないです。

それを解決する方法の1つは生産力を減らすことですが、そうなると農家さんなどは生計が成り立たなくなるでしょう。これでは何も解決しません。

他の方法はテクノロジーを入れ労働生産性を向上させることです。介護分野や農業分野においてのテクノロジー活用が喫緊の課題なのではないか、と僕は思いました。

少子高齢化に進んでいる日本においてこのままこの問題を放置しておくと労働側も生産側も共倒れになりかねません。一刻も早い解決が望まれます。

 

そして、フェアトレードについては、消極的国際化にいかに気付くか、が大事です。

消極的国際化というのは身の回りの生活に気付かないうちに溶け込んでいる国際化です。

今食べている食べ物はどこから来たのか、今着ている服はどのように作られたのか、思いを馳せることが大事です。とはいえ、これはとても難しいことです。もともと、問題意識を持っている人ならば意識することが出来るかもしれませんが、そのような人はマイノリティです。

この場合、マジョリティに対してどのようにアプローチしていくか、が重要です。

パッと考えた方法は、フェアトレード商品購入でポイント10倍とかのサービスを企業側が行うこととかですかね。僕達が声をあげることも大切なのですが同一化になれている僕たち日本人には響かないのではないか、というのが僕の印象です。

フェアトレードの問題に興味がない人でも買いたくなるような仕組みを考えていくことが大切です。

 

感想とか

今、アメリカで黒人差別に対する抗議運動が巻き起こっていますよね。

そして、その原因はおそらくアメリカ建国以前からある黒人を奴隷にしてきたという事実に端を発した黒人差別の歴史です。

つまり黒人の労働搾取です。

この影響が世界中で今も根深く残っています。日本は長らく日本人しかいなかったので日本国内においてはそのような問題を認識することはありませんが、認識していないだけで、労働搾取が日本においても起きているならば、それについて知らなければならないだろう、と思って話を聞きました。

結論から言うと、とても有意義な時間を過ごすことが出来ました。

今までフェアトレードや海外の労働搾取は知っていたものの日本の搾取構造についてはほとんど知らなかったので新鮮なことばかりでした。

ただ、やはりそこには貧困問題が根本原因として隠れていて、それに相談できないという孤独な社会環境が拍車をかけて問題を起こしていることが分かりました。

 

ただ、認識の違いも感じていて

特に大きく感じたのは性的産業についてです。

性的産業についている人の中には嫌々働いている人もいる一方で、その仕事に誇りを持って取り組んでいる人もいるだろうし、性的産業を軽蔑したようなものとして見ているのはただの価値観の押し付けのような気がするんですよねぇ…。

先ほども言いましたが問題はバックグラウンドの貧困や労働環境なのだと思います。

 

あと私たちが伝えていくことが第一だというのもちょっと違いを感じました。僕は、結局マジョリティを巻き込めないと変革は起こせないと思っているので、マジョリティ側を巻き込むシステムを考えていくことが大事なのだと思います。

 

たった2時間でしたが本当にいろいろと考えることがある濃密な時間でした。

労働のこととか、性のこととか、消極的国際化のこととか、もっと知りたい…!書きたい…!

知的好奇心が刺激されてとてもハッピーです(笑)

今日学んだ日本における搾取についてこれからも思いを馳せながら過ごしていきます。

 

最後になりましたが、ステキなイベントを企画・運営してくださったNFSJの皆さん、ありがとうございました!

 

さて、それでは今日はここらへんで終わります!

また会いましょう~!(●´ω`●)ノ

 

ー参考資料ー

世界人権宣言
https://www.amnesty.or.jp/human-rights/what_is_human_rights/udhr.html

現代奴隷の世界推計 2017年 (日本語訳)
https://www.ilo.org/tokyo/areas-of-work/child-labour/WCMS_615274/lang–ja/index.htm

現代奴隷の世界推計に関する記事 NFSJによる概略
http://notforsalejapan.org/news/201709/227

人身取引議定書、第3条について 警察庁
https://www.npa.go.jp/bureau/safetylife/hoan/jinshintorihiki/teigi.pdf

国連「人身取引議定書」和文訳
https://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/treaty/treaty162_1.html

写真家リサ・クリスティンさんのTEDトーク「現代奴隷の目撃写真」(日本語字幕つき)
https://www.ted.com/talks/lisa_kristine_photos_that_bear_witness_to_modern_slavery?language=ja

令和2年人身取引(性的サービスや労働の強要等)対策に関する取組について(年次報告)
http://www.kantei.go.jp/jp/singi/jinsintorihiki/dai6/honbun.pdf

京都の事件(恋愛装い借金負わせ…女子大生250人超を風俗に)
NFSJニュースレターvol.9 (p.5「人身取引問題関連ニュース」)
http://notforsalejapan.org/wp-content/uploads/2019/04/NFSJ-Newsletter-vol.9.pdf

Awareness footage  AV出演強要問題 啓発動画「あなたへ」
https://www.youtube.com/watch?v=8B32JmZuav0

ガイアの夜明け
https://www.tv-tokyo.co.jp/gaia/backnumber4/preview_20171212.html

今治タオル組合工業組合 NHK「ノーナレ」報道についてのご報告
https://www.imabaritowel.jp/news/news3607

VOICES:「知らされずに除染従事」ベトナム人技能実習生の嘆き
https://www.youtube.com/watch?v=53fbpXE70No
「ベトナム人技能実習生、雇用会社を提訴ーー除染作業の危険を知らされず」
NFSJニュースレターvol.9 (p.5「人身取引問題関連ニュース」)
http://notforsalejapan.org/wp-content/uploads/2019/04/NFSJ-Newsletter-vol.9.pdf

NHKニュースWEB 働きながら遊ぶはずが……
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200131/k10012266791000.html

ANA 人権報告書2019
https://www.ana.co.jp/group/csr/effort/pdf/Human_Rights_Report_2019.pdf

NFSJ フェアトレード フライヤー&アクションカード
http://notforsalejapan.org/wp-content/uploads/2020/06/NFSJ_FairTrade_Flyer_ActionCard.pdf

企業のエシカル通信簿
https://cnrc.jp/works/business-ethical-rating/

ぐりちょ
https://guricho.net/

NFSJエシカル商品探検ガイドブック(三つ折りリーフレット 外側)
http://notforsalejapan.org/wp-content/uploads/2020/06/Ethical-Products-Guidebook-Outside.pdf

NFSJエシカル商品探検ガイドブック(三つ折りリーフレット 内側)
http://notforsalejapan.org/wp-content/uploads/2020/06/Ethical-Products-Guidebook-Inside.pdf

EARTH MALL with Rakuten(楽天のエシカルサイト)
https://event.rakuten.co.jp/earthmall/

人身取引の被害者ってどんな人?
http://notforsalejapan.org/human-trafficking-indicators

人身取引の相談窓口一覧
http://notforsalejapan.org/contacts

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http://notforsalejapan.org/

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